Fender Telecaster ver. MIYAVIの作り方 その4
実に苦労したのが、実はピックガードです。
手に入れたギターが悪かったのか、それともそういうものなのか。
世に出回っているTelecaster用のピックガードのほぼ全てが、
ワタシのギターとネジ位置が合いません。
ギターに新しくネジ穴つけちゃえばいいじゃん。
という解決方法もあります。
決して間違っていません。
楽な解決方法です。正解と言ってもいい。
では、なぜそうしなかったのか。
答えは簡単です。
自分のギター、自分用のギターを作っている、改造していると意識ではなかったからです。
他人の、お客さんのギターを預かり改造する場合、
ネジ穴を増やすというのは安易にできません。
ただし、コストを話して、了承を得るという方法もあります。
ちなみに、60's Telecasterの場合、
ボディがホワイトで指板がローズウッドの場合、
基本的にピックガードは3プライの白。
MIYAVIは黒の1プライですね。
しかも50'sのネジ穴の数。
ピックガード製作が必要です。
もともと付いているピックガードから型を作り、
センターピックアップも含めピックアップ穴を開け、
Sustainerのスイッチ用の穴を開ける。
文字にするとこんな簡単な話です。
では、工房にお願いするといくらかかるか。
15,000円ぐらいですね。
ピックガード製作って手間かかるんです。
慣れちゃえば楽ですよ。
ワタシは今回ので慣れました。(笑)
必要なのはMDFという集積材の板。
ピックガード用の合成樹脂の板。
あれば、ピックアップレイアウトのジグ。
あとトリマーとコロ付きビット。
トリマーはルーターで代用もできますが。コロ付きビットは必須です。
はい、工具でお金が出ていきますね。
ちなみに配線の部分でロングドリルとハンドドリルも必要です。
一回買ってしまえば次回以降も使えますが、
MIYAVIモデルだけ作るのであれば、こんな無駄な話もありません。
本当はボール盤(卓上ドリル)もあるといいのですが。
5万円ぐらいは軽くしますので。
このピックアップのレイアウトの割り出しと、
Sustainerのスイッチ位置の割り出しが面倒で。。。
ほっといたら、数ヶ月経っていたという。(笑)
で、一年以上かかっちゃったんですね。
集中してやれば。。。パーツが揃っていたら1日でできますよ。ワタシは。
もう既に一回経験したので。
じゃあ、なんで工房では10万以上かかるの?
って思うかもしれませんが、プロの技術を舐めちゃいけません。
ワタシが1日で済ませ(られ)た作業以外にも様々なセットアップをしてくださるのです。
しかも丁寧に。
ちなみに、完成したギターがこちら。
ピックアップセレクターは5Way。
(この写真ではノブが取れてますな。。。)
ボリュームノブの下部が黒く見えるのは影ではなく、Sustainer用のボリュームです。
やってみてよくわかったのは、
Telecasterにセンターピックアップが付くと、
ピックで弾くときにめっちゃ邪魔。ということでした。
あと、Sustainer Driverはシングルピックアップより寸法が縦横ともに1mm程度大きい。
というか、ピックガードの穴を普通のシングルピックアップより少し広げる必要がある。
ぐらいですかね。
もともと手に入れたときから結構傷が多かったギターなのですが、
改造作業中に傷が増えました。。。
これじゃ、お客さんのギターはさわれない。
ピックガードもアラが多い上に、少し失敗してますし、
Sustainer基板用ザグリも失敗してますし。。。失敗多いです。
猛省が必要ですね。
もしかしたら近々にヤフオクに出しちゃうかもしれません。
ワタシはこのギター弾かないので。
材料費は回収したいなぁと思うと結構高くなりますが。。。
質問などあれば、答えられる部分は答えますので、
うまく質問してきてください。
SNSのアカウントは晒しませんが、twitterで更新表示してますし。
それでは。次は音楽理論に戻りたいですなぁ。。。
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