第二回:AFTERNOON IN PARIS(中)
AFTERNOON IN PARIS
さて、まずは基本的なジャズ(だけではないけれど)によくある
II-V進行について。
ドミナントコードにおけるそれぞれの役割について。
I:トニック
II:サブドミナント
III:トニック
IV:サブドミナント
V:ドミナント
VI:トニック
VII:ドミナント
トニックは「安定」
サブドミナントは「中立」
ドミナントは「不安定」
正確には以下の通りとのこと。
(『ハンディ版 音楽用語事典』から引用)
トニック【tonic】
キー(調)の基礎となるスケール(音階)の出発点にあたる音で、主音といわれる。それ以外の音に対する支配力を持ち、トーナリティ(調性)の確立の基礎となる。また、トニック・コードの意味で使われることもある。
サブドミナント【subdominant】
トーナリティ(調性)の基盤となるスケールの第4音を指し、隣り合わせた第5音(ドミナント)に次ぐ主要な音とされる。サブドミナント・コード(下属和音)の意味で使われることもある。
ドミナント【dominant】
スケール(音階)の5度上の音を指し、トニック(主音)に次いで、調性の確立にとって重要な音とされる。
上記は主に「音」のハナシで、コードとはちょっと違うのですが。
まぁ、コードにおいては、
II-V進行というのは、サブドミナント-ドミナント進行でその後、トニックが来て安定する。
というパターンですね。ジャズでは王道パターンです。
IV-Vじゃあかんのか?
とも思わなくないのですが、そちらはもっと普通なので、
特にII-V的な名前?を付ける必要がないのかもしれません。
ちなみに、
I-VI-II-Vというのも王道パターンです。
トニック-トニック-サブドミナント-ドミナントですね。
別にサブドミナントにも「浮遊感」「不安定感」はあるので、
サブドミナント-トニックでもいいのですが、
ドミナントの「不安定感」からの「トニック」の安定感、
という気持ちよさのが使いやすいのでしょう。
あと、コード進行にあまり関係ないところでいうと、
「B」メロは「G PEDAL」とありますが、
(上記の楽譜には記載されていませんが)
コードの一番下の音(ベース音(ルート音ではない))をGに固定する。
という意味で、よく分数コードで「/G」と記載されるやつです。
安定感というか統一感が出ます。
さて、曲中コードの解説に戻りたかったのですが、
思ったより長くなったので次回に続きます。
表題は最後につけるのですが、やはり「中」になっちゃいましたね。。。
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