第三回:AFTERNOON IN PARIS(下)

AFTERNOON IN PARIS

前々回、前回でキーであるCの4和音であるCmaj7のダイアトニックコードで、

曲の中身を見てきました。

曲のコードが

 A:/ Cmaj7 / Cm7  F7 /B♭maj7 / B♭m7  E♭7 / A♭maj7 / Dm7  G7(♭9) / Cmaj7  Am7 / Dm7 G7 /

 A:/ Cmaj7 / Cm7  F7 /B♭maj7 / B♭m7  E♭7 / A♭maj7 / Dm7  G7(♭9) / Cmaj7 / Cmaj7 /

 B:/ Dm7 / G7 / C / A7 / Dm7 / G7 / (Dm7 or) D♭m7  G♭7 / (G7 or)Dm7  G7 /

 A:/ Cmaj7 / Cm7  F7 /B♭maj7 / B♭m7 E♭7 / A♭maj7 / Dm7  G7(♭9) / Cmaj7 (

Am7) / Cmaj7 (or Dm7  G7) /

となっているのをダイアトニックコードに変えると

 A:/ Imaj7 / Cm7 F7 / B♭maj7 / B♭m7 E♭7 / A♭maj7 / IIm7 V7 / Imaj7 VIm7 / IIm7 V7 /

 A:/ Imaj7 / Cm7 F7 / B♭maj7 / B♭m7 E♭7 / A♭maj7 / IIm7 V7 / Imaj7 / Imaj7 /

 B:/ IIm7 / V7 / C / A7 / IIm7 / V7 / D♭m7 G♭7 / IIm7 V7 /

 A:/ Imaj7 / Cm7 F7 / B♭maj7 / B♭m7 E♭7 / A♭maj7 / IIm7 V7 / Imaj7 / Imaj7 /

となったわけですが、

ダイアトニックコードでないものはどうなっているのか、

という問題が取り残されています。

(これが前々回)

で、サブドミナントからドミナントへの移行のよくあるパターンとして、

「II-V」進行というのを挙げました。

(前回はたったこれだけ)

では、まずAメロの3小節目「B♭maj7」に注目しましょう。

これはキーがCの曲においてどんなコードかというと、

メモを見てみると

キーを5度であるGに持ってきたVImaj7→B♭maj7(VII♭maj7)、

(ミクソリディアンのモーダルチェンジ)→リディアンを使う(B♭のリディアンを使う)

って書いてあるのですがもはや理解できません。(笑)


さて、じゃあ、この暗号というか怪文書を紐解きましょう。

モーダルチェンジですが、

「モードチェンジ」「モードインターチェンジ」などと呼ばれ、

転調まで行かない(部分転調とか呼んだりもしますが)、

この場合だとキーがCの中で少しだけ音を#もしくは♭してできるコードで進行する

というものです。

この特徴は、すぐに元のキーに戻るという性質を持っています。


まぁ、考えられるパターンを羅列しましょう。

1.モード

その曲ないしその曲の1楽節がミクソリディアンモードで書かれている場合、

その第7音はVII♭になりますから、その4和音形はVII♭maj7になります。

ただし、その場合Iの和音の4和音形はImaj7でなく、I7 になります。

その曲ないしその曲のVII♭maj7がある楽節のIの和音がImaj7となる場合は、

下記3.が考えられます。


2.平行調転調

平行調(基調がCメジャーならAマイナー)のIIの和音はIIm7(♭5)ですが、

その変化和音としてルートを半音下げた「II♭maj7」というコードがあります。

つまりキーがCメジャーの場合、B♭maj7はVII♭maj7でなく、

平行調AマイナーのII♭maj7に部分転調している可能性です。


3.その他の部分転調

単に全音(長2度)下の長調や、IVのIV等に部分転調した可能性です。

例えばコード進行が「Imaj7→VII♭maj7→IVmaj7→Imaj7」なら、

VII♭maj7は「IVのIV」(ドッペル・サブドミナントというのですが)と考えられます。


はい、もー、全然わかりませんね。

1.ではなさそうですね。

ここでAメロにはCmaj7があるので。


3.だとわかりにくいので嫌だなぁ。。。


じゃあ、2か?


で、第2小節を見てみると

Cm7 F7とあってからの第3小節のB♭maj7なわけで。

B♭maj7をImaj7としたとき、

Cm7はIIm7、F7はV7となりますので、

これはB♭(maj7)がキーになるように移調してますね。


2.の平行調転調で問題なさそうです。

(先に答えがあって、それに合わせた感がありますが)


となると

今度は第5小節のA♭maj7は?となるのですが、

これもB♭メジャーの平行調はGマイナーなので、

平行調転調ですね。

A♭maj7のIIm7はB♭m7、V7はE♭7


で、A♭メジャーの平行調は?となるとGマイナーなので、

これでうまく帰ってきてくれれば、と期待しましたが、

循環してませんね。


はい。ではAメロは取れました。

A1:Imaj7 / B♭の (IIm7 V7) / B♭の (Imaj7) / A♭の (IIm7 V7) / A♭の (Imaj7) / IIm7 V7 / Imaj7 VIm7 / IIm7 V7 /

A2:Imaj7 / B♭の (IIm7 V7) / B♭の (Imaj7) / A♭の (IIm7 V7) / A♭の (Imaj7) / IIm7 V7 / Imaj7 / Imaj7 /


次はBメロの6~7小節目。

()書きのDm7とG7とするのであればなんの問題もありません。

普通にIIm7とV7です。

では、/ D♭m7  G♭7 / Dm7  G7 /とするならば?


ここはとてつもなくわかりにくいハナシのようで。。。


メモ書きを見直してみましょう。

トライトーンが入っている→ドミナント

A7→セカンダリードミナント→Dm7へ向かうためドミナントモーション。

??

A7??どこに出てきたんだ??

取り合えず、無視します。

Bメロの4小節目に思いっきり出とるやないカーイ!!

これですね。


次のメモに移りましょう。

Bメロ8小節目、Dm7はCメジャーにおけるIIm7ではありますが、

これはCメジャーにおけるサブドミナントなので、

同じ働きとしてFmaj7に置き換える事が可能。


するとC7というコードがFmaj7に対してV7となり

(記載はV7/IVmaj7)

これを裏コードに変換する。


裏コードはルート音をV♭に変えるので、

C7:ルート、減7度、3度:C、B♭、E(5度を省略)

→G♭をルートにして、C7の減7度のB♭が3度、3度のEが減7度。

すなわちG♭7が裏コードとして、Fmaj7に対してV7となり、

それに対してD♭m7の位置はIIm7となる。


裏コードの話は次回以降きちんとしますね。


とりあえず、Bメロも出ました。

B:/ IIm7 / V7 / C / A7 / IIm7 / V7 / D♭m7 G♭7 / IIm7 V7 /

これが

B:/ IIM7 / V7 / Imaj / VI7 or V7/IIm7 / IIm7 / V7 / Fmaj7の( IIm7 V7 ) / IIm7 V7 / 

はい。


基本、II-Vばかりであることがわかりますね。


とはいえわかりにくいところも多いので、

ドミナントモーション

裏コード

については、また、別に説明します。


とりあえず、無理やり3回でまとめてみました。

3回目がめちゃめちゃになってるなぁ。。。との自覚はありますゆえ。

ジャズの定番曲から学ぶ音楽理論らしきもの

「JAZZ STANDARD BIBLE」掲載曲を用いた ギター教室で習ったことをまとめていくブログです。 機材などなどの投稿も予定していますが、 音楽理論的な投稿は基本ギター教室で習ったあとにその内容を投稿しますので、 一週間に一度程度の更新予定です。 (初期は基本理論の部分で頻度は少し増えるかもしれません)

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