レビュー:GrassRoots G-SN7-68TOファーストインプレッション

出る出ると言われて、結構すぐに出た「ミニピンクちゃん」の7弦バージョン。

ありがたいことにファーストロットだかなんだかで、購入させていただけました。


スペックなどはこちら

次はまた少し先なのかな?


まぁ、7弦ギターを弾こうというヒトは

大概は既に6弦ギターを弾いてるわけで25.5インチスケールで良いんじゃないか?

7弦ギターってそれほど弾きにくくなくないか?ってのは置いといて。


世界有数の多弦ギタリストISAOさんは

7弦ギターから始めたというようなインタビュー記事を目にしたことがあるような

(ご年齢から考えたらそんなわけないか)

ってこともあるし、

別に7弦ギターから始めても全然問題ないと思うのでまぁ、そのへんは。

まぁ、なによりいくつかの点で、

このギターしかありえない!!ってのがあるので、

それだけでも買う価値はあるかもしれない。


・新品実売6万円未満でトレモロユニット付きの7弦ギターはコレしかない。

・7点どめのシンクロナイズドトレモロユニットの7弦ギターで

 大手メーカーのカタログモデル(特注などではないという意味で)は

 大村孝佳さん関連しかない。

以上2点だけで相当大変なことではある。


値段は、まぁハードテイル=ビブラートユニットなし=トレモロなしなら

激烈お安いギターでありそうだし、

中古ならP.R.S.のSE Custom24-7とか、

Ibanezあたりで探せばもしかしたらあるかもしれない。


Ibanezあたりなら頑張って探せば、ロック式ビブラートユニットの7弦の中古は

6万未満で手に入るような気がしなくもない。。。


でもシンクロナイズドトレモロは、ない。

7点どめは本当にない。


問題は「基本的にロック式ビブラートユニットはナット幅が決まっている」ので

大村さんモデルのナットの狭さは実現できない、ということ。


手の小さい方でも、ということなのであれば

ナット幅は狭いほうが、ということがあるので、

まぁ、うん、スケール長も25.5インチの2フレット削り(89%)のは

弾きやすいと思う。


で、ふと気がついたんだけど、大村さんのモデルは22フレットなので

24フレットのネック買ってきて、頑張れば(曖昧表現)、

24フレット7弦ギターに改造できるんじゃないだろうか。。。

まぁ、それはそれとして。

大村さんご本人の7弦ピンクちゃんって

トレモロユニット用の裏ザグリ(スプリングキャビティ)、

6弦用のものをセンターずらして掘ってなかったっけ?


まぁ、些細と言えば些細だけどね。

シグニチャモデルではないわけで。プロデュースモデルなので。


ちょっとした違和感ではあったのが、

コレも仕方がないことなのだけど

弦の間を等間隔にして1弦と7弦の余裕をいっしょにしているので

ナットにおいてはなんとなくセンターずれしているように見えるというか

真ん中の弦の4弦がローフレットのポジションマークの真ん中を通ってないこと。


そして、トレモロユニットはきちんとセンターなので

弦がセンターラインに対して普通じゃない形で走っている状態になっていること。

通常ならば、センターラインに対して逆扇状に弦が走っているといえばいいのかな?

このギターはそうではない、ということ。

これだけスケール長が短いので微妙に悪影響が出るかもしれない。

逆にスケール長が短いので悪影響が出ないかもしれない。

まだ、理屈をきっちり確認していないので、そこはわからない。


あとは、ネック握りからヘッド裏への形状の流れとか

角がダレてたりとか、なにしろいちいち形状にメリハリがない。

そりゃ、このお値段ですから仕方がないといえば仕方がない。

仕方がないけれども、6万円出してオモチャだね、って思う部分はある。


塗装の仕上げもネックはサテンフィニッシュなんだけど

ほとんどの部分はきれいに仕上がってるんだけど、

例えばヘッドサイドのサテン部分とかがザラザラ。

塗装が荒い。もしくは仕上がってない。


オモチャ感をものすごく感じる。

いや6万円だもん。っていうのはもうなんというか、

正直、実売6万でってメーカーはめちゃくちゃキツイですよ。

そんなの痛いほどわかるんです。


でも、じゃあ初心者が6万円握りしめて

このギター買っていいのか?っていわれると、オレは勧められない。


6弦の方のミニピンクちゃんがそういう意味ではとてもよくできていたので

そこは残念だなぁ、と思う。


7弦ミニピンクちゃんの方がトレモロユニットはよくできているんだけどね。


ちなみに6弦も7弦もミニピンクちゃんのボディは同じ大きさなので

(通常サイズがどうだかはちょっとわからないけれど)

なんか、ちょっと7弦ミニピンクちゃんの見た目のバランスは

悪い。なんとなく不安に感じる。


まぁ、ボディとスケールの大きさ(89%)に対して

各パーツの大きさは100%なのでバランスは崩れちゃうよね。

6弦ミニピンクちゃんはそう感じなかったけれども。


どれも些細といえば些細な点ではあるのだけど。

メリットというか、このギターでしかありえない、という点は

他の何にも代えられないので、そこ目当てならば、っていう感じ。


あとはネック調整とナットの溝の調整を結構きちんとやんないと

弦高下げられません。まぁ、弦高は高くてもいいのかもしれないけれど。


大村さんのファンなら買い。

あと、ちょっとお高めのオモチャが欲しければ買い。

もしくは7弦が必要な曲で運指がきっついのが

通常の7弦ギターで弾けないのをどうしても弾きたいなら買い。


ファーストインプレッションとしてはそんな感じです。

ジャズの定番曲から学ぶ音楽理論らしきもの

「JAZZ STANDARD BIBLE」掲載曲を用いた ギター教室で習ったことをまとめていくブログです。 機材などなどの投稿も予定していますが、 音楽理論的な投稿は基本ギター教室で習ったあとにその内容を投稿しますので、 一週間に一度程度の更新予定です。 (初期は基本理論の部分で頻度は少し増えるかもしれません)

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