ABASI Concept Guitar Larada Jシリーズを(いっぱい)弾いてみた
ABASI GUITARが日本で売れる、
なんて1mmも思えない。
という結論に至っちゃうんだけど。
じゃあ、ABASI Concept Guitar Laradaがダメなギターか?
っていうと全然そんなことはなくって。
オレ個人としてはとても好きなギター。
ABASI GUITARは2017年頃から始まって、
既にもう第3世代まで来ているのだけど。
来てしまっているのだけど。
第1世代が、Ibanezで試していたはずだったのに、
いきなり自分のブランドを立ち上げて、売り出したギター。
第2世代が、第1世代をほぼファーストロットだけで終わらせて、
第1世代の製造工房と決別して、違う工房で作ったギター。
第3世代が、第2世代をこれまた急に停止して、
なぜか日本で作り始めたギター。
(一応、アメリカでも作っているラインもあるらしいのだけど)
全世代に渡って、基本のデザインは変わらないのだけど。
第1世代は接着剤はみ出てるっていう。。。(笑)
そんな仕上げの悪さで評判になっちゃって。
まぁ、オレはその第1世代の8弦スタンダードフレッティング、FloydRoseっていう
何やら下手すりゃ世界に2-3本しかないやつを買ったのだけど。
音はいいのよ。ピックアップがFishmanのFluenceっていうやつの
ABASIスペシャルモデルらしくって。それがいい音してるのかもしれないけど。
ただ、マジで仕上げはひどい。
弾き心地には全く関係ないけど。仕上げはひどい。
で、第2世代になって仕上げは良くなったのだけど、
第1世代の評判のせいで全く売れないという。。。高いし。
第1世代も高かったけど。
で、第3世代、アメリカ製は主に受注生産らしいけど、よくわからないというか。。。
サイトが全然機能してない。。。
かと思ったら、日本の工場でつくり始めて。
いきなりボルトオン。(デタッチャブルともいいますね)
で、そんな主に日本製のギターを集めて、試奏しなさいよ、
1,000円払ったら、1時間、10本ぐらいのABASI Laradaを
一人っきりにさせてあげるから、好きなだけ弾きなさいよ!!
ってイベントがあったので、宮地楽器神田店さんに行ってきました。
ボルトオンのLaradaって
実は中国とかで作られているABASI Laradaのニセモノが
もうしばらくの間、ボルトオンで。(笑)
ニセモノに寄せたホンモノみたいな感じで。。。(笑)
ただ、個人的にはボルトオンのギターは好き。
きちんと作ったボルトオンのギターはスルーネック、セットネックより好き。
ちなみに日本製のLaradaはJシリーズというのだけど。
まぁなんちゅうか、アレっすよ。。。StrandbergのJSシリーズ。
(女子小学生じゃないよ?)
(Joe Satrianiでもないよ?)
(John Sykesでもないよ?)
と同じ工場で作っているということが売りっぽい。。。ヤダな、それ。(笑)
まぁアソコなんですけどね。うん。みんな知ってるアソコですよ。
で、Laradaのボディ形状って、ネックとボディが接着されているからこそ、
な形状で、それによる音色って。。。思ってたのだけどね。
正直、Larada Jシリーズはめちゃくちゃ好みでした。
まず、最大の長所。
「軽い」!!「めちゃくちゃ軽い」!!!
第1世代のLaradaは、なんでこんなに?って思うほど重くって。
当然、木材構成は全然違うのだけど、この軽さは最高だぜ!!って思うぐらい軽い。
8弦ギターってそれでなくても重くなりがちなのだけど、めちゃくちゃ軽い。
次に、
非対称ネック(握り)が最高!!
8弦ギターなんて普通の6弦ギターの1.5倍ぐらいネックの幅があるわけですよ。
(そんなにないか?)
で、各社ネックを剛性ギリギリまで薄くするんだけど、
薄くしたって握りって楽にならないのよ。そうじゃねぇんだよ。ってハナシで。
JシリーズのLaradaは二等辺三角形の等辺が作る頂点から底辺に向かって垂線をおろした
まぁ直角三角形なんだけど、そんな感じのネックの握りで、
これがめちゃくちゃ楽!!めっちゃ楽!!
8弦ギターの苦痛が一つ減る感じ。
この握りで5分弾いたあと、アメリカ製(第2世代?:握りは普通)を弾くと、
逆の直角三角形で弾いてるような錯覚して、アレ?左利き用?と思うぐらい。
というすごい長所を2つ持っていて。
で、木材が違おうが、ネックジョイントが違おうが、
FishmanのFluenceはもうそんなの気にさせないぜ!!っていうピックアップなので。
正直、ピックアップだけが音作ってねぇ?って思うんだけど。(笑)
(モチロンそんなことはない。。。はず)
なので、音の点で気にすることはまったくないかな、と。
オレが持っているのは第1世代のメイプル指板で、
Jシリーズのエボニー指板はなんか弾きにくかったけど。
音が相当硬いというか。。。キンキンいう感じ?
まぁ、指板材が分厚いんで。
(ピックアップだけで音作ってねぇじゃん)
ただ。ただだよ。
ファン(ド)フレットはやはりオレは苦手かな。
8弦Laradaになっちゃうと8弦は27.5インチスケールになっちゃうので、
オレとしてはちょっと長く感じちゃう。
あと和音が微妙に。。。違和感を感じる。
あとファン(ド)フレットをボルトオンにしたって、
結局、その扇状のフレッティングは各社違うので、
ネックの調子が悪いので、ほかからネック買ってきて付けちゃうぜ!!
ってできなくね?っていう。
あとはファン(ド)フレットはKahler以外では8弦になっちゃうと
そもそもトレモロユニットがない。
使うかどうかはともかく、トレモロは欲しい。
チョーキングのときに多少トレモロを引っ張るのか、なんだか、
トレモロつけると、チョーキングがしやすい気がする。
(モチロン、トレモロのセッティングによるけど)
だから、今後、27インチスケールで、ストレートフレットでFloydRose搭載した
Larada J8が出たら買っちゃうと思う。
けど、現状のLaradaは買わない。
正直、Strandbergよりはネックが特殊じゃないし、
弦を張るときのこと考えても普通だし、とてもいいギターだと思います。
でも。でもでも。
残念ながら、ABASI Laradaは日本では売れないと思う。
その原因は
そもそも日本人って新しいギター嫌う所あるし。。。
(Strandbergはとても頑張ったんだと思う)
その他には、
まず、第1世代のマズさ。
そもそも見た目をものすごく気にする日本人に対して、
あの仕上がりは。。。ない。
ABASI Laradaに対する印象は「あの仕上がり」になっちゃってる。
次に、デタッチャブルネック。
オレも前はそうだったんだけど。
スルーネック、セットネックに対する意味不明な崇拝があると思うんだよね。
アメリカ製はセットネックなのに
日本製はそれがボルトオン。でまぁまぁ高い。安くはない程度だけど。
ボディ形状もボルトオンになっちゃうことで若干意味不明に。
実はStrandbergとあんまり変わんないんだけどね。
で、他にも細かくは色々あるけど。。。
最大の問題点は。
ABASI Laradaなところ。
あんね。。。
これがIbanezからTAMシリーズの新しいラインナップで出たら、
もうちょっと売れたんじゃないかな。。。
なぜなら「Ibanez」って書いてあるから。
いや、むしろ「ABASI」って書いてないから。
Zakk Wyldeって結構みんな好きだと思うんだけど。。。
Wylde Audioのギターって売れてないほうだと思う。
まぁ、アレは柄が悪い、柄のクセが強い、ってハナシもありつつ。
Zakk Wyldeの名前が強すぎるっていうとこかな。
Zakk Wyldeですら、だぞ?
Tosin Abasiなんて売れるか?
ちなみにエフェクターの方はまぁまぁ売れているらしいので、
そのへんは確信しちゃってもいいかなって思ってる。
オレはとても好きなギターだけどね。
Jシリーズの8弦、27インチスケール、ストレートフレット、FloydRose付きが出たら
まぁ、間違いなく買うだろうね。と思う程度には。
後々もうちょっと追記するかもしれないけど、
とりあえず、もう相当長々しいので、一旦はここまで!
あ、あと試奏で使ったMesa BoogieのJP-2(だっけ?)は
めちゃくちゃいいアンプでした。ちょっと買いそうになった。(笑)
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