経済活動としてのバンドというものについて

「俺たちの色々なものの発露をわかってくれるやつだけが聴いてくれればいい!」

って方は読まないでください。

「芸術」ってそんなものだと思うので、オレは否定しません。

でも、今回の記事とは趣旨が違いますし。

はい。2018年紅白歌合戦に出場した「純烈」ですね。

ワタシが最初に観たMVがこちらです。


最初観たときものすごくびっくりしました。

2010年台にコレが??!!

チャレンジングだなぁ。

と。


でも、こんなん気になっちゃうじゃないですか。

で、調べたら、この時点でもう既にシングル4枚目。

アルバムはベスト盤のみ1枚。

この時点でデビュー8年目かな?


このMVは、テレビ局が放送電波の調整をチェックするときに、

とりあえず何も流さないのもってことで、有料か無料か知らないですけど

ランダムに流すMVの中の一つでした。

ワタシは他のバンドのMVが流れるときいて見てたのですが。


で、まぁ、メンバーがあれこれありつつ、数年後、紅白出場。

しかもその3時間後、埼玉県草加市で営業。(笑)


この「営業」がこの「純烈」のすごいところで。

時々まともな(笑)コンサートもやっているようなんですが。

主にやっているのはドサ回り。

しかも銭湯とかスーパー銭湯、健康ランドのステージ。


これは強いですよ。

いや、確かに演歌の方々とかでは普通の営業のパターンではあるんだけど。

王道と言ってもいい。


自分たちのコンサートに来たこともない、

自分たちのことを知らないヒト達の方に自ら出向く。

1ヶ所で何人が気に入ってくれるかわからないけど、

基本的にファンが増やすということに主眼をおいたときこれほど強い方法はない。


しかもお客さんは団塊世代とか。

甥っ子、なんなら孫みたいなのがステージに現れて頑張ってるわけですよ。

応援したくもなろうってもの。


ライブハウスで演奏しているバンド。

そもそもライブハウスに来る客層って、

わざわざライブハウスに足運んで、数千円払って。

もうハードル高い高い。

しかもいつも同じような仲良しバンドたちが対バンやってて。

ファンが増えるわけがない。

基本的にお客さんいつも同じなんだから。


だから、新宿とか柏とかで路上ライブやって、

警官ともめているバンドってのは、まだ見どころあるというか。

もしかしたら「わかってるのかな?」と思う。


自分たちを知らない。

自分たちを知ることもない。

そういうヒトたちの前に、「俺たちを知ってくれ!」って行く。

効率がいいかはちょっと不明だけど。

いつも同じ(複数でも)ライブハウスで、

同じお客さん相手にライブやってるよりは売れたいと思ってるんだろうなぁ。

と思う。


どんなにいい音楽でも聴いてくれるヒトがいなければ

それは「存在しない」のと同じようなもので。


私淑しているギタリストにISAO先生って方がいらっしゃって。

全てのライブにはいけないですが、行ける時は行くようにしているのだけど。

12月に3つのライブ行ったかな?


一つはゲームとアニメの音楽を演奏

一つはISAO先生のバンドであるSpark7のライブ

一つはSplatoonというゲームの音楽の演奏


ISAO先生が主に属している音楽ジャンルってちょっと特殊で

ファンとかお客さんは自分のよく行くライブハウスのスケジュールをチェックして

「おっ!」と思ったのに行くというのがまだあって。


一番最初のゲームとアニメの音楽のライブは

とてもいいライブハウス?だったのだけど、

いつものライブハウスとは全く違う場所で、

メンバーも悪くはない(偉そうだな、おい)のだけど

集客力っていう意味ではどうなのかな?という感じだったのだけど。


やはり少しお客さんが少なかった。

もちろん演奏レベルはものすごく高い。

でも、そうなっちゃう。


二番目のSpark7。

「いつものライブハウス」で、

今人気の高いベーシストが参加して、

ゲストギタリストがこれまた人気の若手ギタリスト。

めちゃ混みですよ。

オレ、あのライブハウスで階段でライブ聴いたの初めてだわ。(笑)


三番目のSplatoon。

別の「いつものライブハウス」。

毎年同じ日に同じライブハウスでやる。内容はないとし同じではないけど。

やはり結構混んでた。


ISAO先生といえば、多弦ギターで地域によっては

Tosin Abasiを超える人気と知名度があるわけで。

(微妙にわからない表現だが)


でも、ここで例えば、2019年に動かすかもしれないとおっしゃってた

(いや、結構前に伺ったのでわからないですけど)

「Cube-Ray」が動いちゃったら、

IKUOさんと長谷川さんの集客力も相まって、

またClub Asiaで誰も腕を振り上げられないぐらいギュウギュウに。

(IKUOさんが「今日のお客さんノリ悪くない?」とか言うんだけど

 いや、こっちはもはやギッチギチで身体動かせないからね?っていう)


集客力のあるメンバー。

しかも多方面に顔を出しているメンバー。

がいるって強い。


MIYAVIが好きなんだけど。

彼が今の流れで本格的に売れたのって、

(いや、前から売れてたって反論はもちろんあるだろうけども)

国連関連に、モデルに、俳優に、って多方面に顔を売ってったからだと思っていて。

CMのタイアップとか、色々何重にも

もう、ミルフィーユのように、ミルクレープのように、

売れるべく、自分を知らない世界に飛び込んでいったってのがあると思っていて。

(彼が売れるために、そうしたとはあまり思えないけど)


売れて欲しいバンドってのはいくつかあるのだけど。

例に出した方たちを見てると、

君ら売れようとはしてないよね。

努力しているかもしれないけど、それは「しているつもり」なだけで、

「正しく努力」してないよね。

ってすごく思う。


動物園の小さなサル山の中でイキがるのもいいけどさ。

オレ、きみのそういうの見飽きたし。

って事も思ったりする。

いや、そいつがいいやつであればあるほどね。


バンドが経済活動で、「営利団体として経営すべきもの」という話が

少し前にあったような気がするんだけど。

もっと基本的なことが全然できてないような気がするんだよね。


そういう意味ではとってもダサい。

「売れる」って言葉が悪ければ、

「より多くの人達に自分等の音楽を届けられるようになる」でもいい。

全く君らのことを知らないヒトが、

ディスクユニオンにCDがおいてあったら買ってくれるかい?

まぁ、ゼロではないだろうけど。

知ってる人のほうが買う確率は高いだろうね。


そもそもディスクユニオンに行く人ってのも

「ライブハウスに行く人」ってのと同義に親しいな。

アマゾンでポチるヒトをどれだけ増やせるか、だろうね。

知らなければ検索欄にバンド名入力してもらえないんだから。


その「知ってるヒト達」を増やそうとしない(しなかった)

君らは相当ダサいぜ。(ダサかった)


愉しければいいんだよ!

っていうのは否定しないし、否定できない。

他人様の価値観だし。

でもそれは、今回の記事の一番最初の部分に書いた「芸術」と変わらないので。


情報過多の現代の、情報の濁流の中に沈んでいってくれればそれでいい。


売れて欲しいけど売れる気がないならそれでいい。

ジャズの定番曲から学ぶ音楽理論らしきもの

「JAZZ STANDARD BIBLE」掲載曲を用いた ギター教室で習ったことをまとめていくブログです。 機材などなどの投稿も予定していますが、 音楽理論的な投稿は基本ギター教室で習ったあとにその内容を投稿しますので、 一週間に一度程度の更新予定です。 (初期は基本理論の部分で頻度は少し増えるかもしれません)

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